君の名前で僕を呼んで みた
友人が「最高~~~だったみんなみて」と宣伝していて、
そういえば男性同士の恋愛映画ってチョコレートドーナツくらいし かみたことないな、
と思って見に行った。
私的には単純に内容良かった!!! といえるような映画ではないので、
簡略的に好きだったところと考えたことをメモ
好きだったところ
●情景が素晴らしい
夏!イタリア!田舎!川!キラキラしている
こんなところでサマーバケーションするのは永遠の憧れ…
主人公の家も古いけど豊かで、愛があふれていて、シーンを見ているだけで 幸せになれた
庭にあるプール、エレンお気に入りの川、遺物が沈んだコバルトブ ルーの海、
鮮やかに熟れたアプリコット畑を眺めながらの外での朝食・・・・
「すべてが輝く」とはこういうことなんだと思った
単純なのでイタリア行きたくなったしたばこ吸ってみたくなったし ピアノ弾きたくなった
●主人公の両親が理解ある(描写が丁寧でいい)
察し早い ラストシーンとか この家族出来すぎやん…て…
教授くらい教養ある家庭だと人間もこうなるんか
家族として会いしながら、息子を1人の個人として扱っている(干 渉しない)
こんな家族なかなかいないよ…と思った
●2人とも顔が良い
当たり前やけどイケメンはいいよね
●両片思いみたいなところはドキドキする
私はここにBLとかをたのしむ醍醐味があるのでは…と思っているのだけど
言いたくても言えない、
「こんなに一緒にいてくれるなんて相手も自分のこと好きなのでは ・・・?」
「言いたいけど、このままでいたい…」みたいな駆け引きは男女の 恋愛でもあるけど、
障害のある恋の方がハードル高くて、そのぶん実った時の喜びが大 きいというか…
いや当たり前なんだけど…
が、「最初に好きだってサイン示した、体触ったけど逃げたやん だから諦めた」
みたいなオリバーくんの発言にはエリオと同じく「いっっやわかんーよ」ってなった
でもまぁ、観客にバレバレだとただの甘々映画になってしまうので
意図的なんだと思う じゃないと女子中学生の初恋レベルで繊細だ!!!
難しかったところ
●演出が難解
「明確に何かを暗喩してるな」という演出が多くて、考えながら見 てしまって疲れた…
結局すべてはわからなくて、(私の文学的知識と映画演出の基礎知 識がないのもあった)
内容に没頭できるような映画ではなかった
ここの解説文を読んですごい納得した・・・
http://www.kitamaruyuji.com/stillwannasay/2018/05/post_15.html
みんな是非読んで
●ガールフレンドの存在
野外でいたすのはまあ海外の文化的な仕方なさあるとしても、屋根 裏は えぇ~~てなった
いや入れる方は体内にそんなにホコリ入らへんけどさ・・・・入れられる方はさぁ!?雑菌とか!?
映画を見るときそういう細かいことを気にする電源をオフにしたいと思った
上記の解説でも言及されてるけど、オリヴァーとする場所がベッド であるのと対比されて殊更つらい
この対比は映画見ながらでもわかりやすかった
だから嫌だった、とかではなく、都合よく性欲のはけ口になってし まった(この表現はあんまりよくないけど・・・)女の子( の親友)に感情移入して辛かった。
親友なんて出てこないけどこの子が良い子すぎて、 もう私はこの子の親友になっていた 大肩入れ
エリオにそんな余裕がなかったこともわかるけど、この女の子のこ ともう少しケアしてほしかったよ!!私ともだちだから!!!( その代わりエリオの両親がしてた 人間ができている…)
最後にエリオに人生のよき友達として、 て仲直り言い出すとこふくめてめちゃくちゃ良い子 大人
幸せになってくれ
以下 雑感
●エリオ、オリバーは不誠実か?という問題。
私は少し気になってしまった。
理由は、普段芸能人の不倫とか、彼氏の浮気とか、 友達の彼氏の浮気とかにめっぽう厳しい友達が周りに多いからだと 思う。
そして、その厳しい友達が、 この映画を激しく勧めていたからだと思う。
そもそも私自身はもともと気にしない側だった。本人同士の問題だろと思っているタイ プだ。
が、数年友達の意見をいろいろ聞いて(「 二次元でも奥さん居るキャラのBLは無理…」だったり
「不倫した芸能人の出演作絶対見ない」だったり)
世の中には過敏な人も多くて、 だからこそ不倫報道があんなに盛り上がるんだなぁと思う。
オリバーの婚約者は別にいい。詳細描かれてないので、 極端いってしまうと偽装結婚の可能性もあるし。
ただ、エリオは黒髪の女の子に確実に勘違いさせたよね・・・
オリバーが女だったら普通に胸糞悪くなってしまっていると思うん だよ( オリバーが女性だったらエリオも感情と性欲をこじらせなかったと は思うけど)
この映画は、正直そういう部分で厳しい人にとってどうなんだろう ?と思った。
まぁ是非は別にいい、是非は 他人がジャッジすることではないので
●めっちゃ台無しなこと言う
正直、男性の不誠実に厳しい友達がこの作品を大好きな理由って、
「萌えたから」だと思う。
こんだけもやもやしながら見た映画だったけど、
私もこの2人が性癖ど真ん中の13歳の少年2人が、想いを秘めながら結ばれ ていく話しだったら
超ーーーーーーーーーー萌えてたと思う
伏線ひとつひとつにはらはらしながら、ふたりの恋の障害となるガールフレンドの退場を願いながら、
そして幸せに2人の時間を楽しむ様子を見ながら、
「この映画は最高・・・・最高や・・・・・」
ってなってた気がする。
「不誠実?まあええやんそんなこと!」と言ってたと思う
●美しい映画だった という感想多いな
ほんまにそうおもってる???????
映画をみて人が感想持つのは自由だと思うけど
自分の感じた感想と違うことを述べているのでは??と思う
背景美、芸術的、そういうのはあるけど
この映画の、エリオの自己成長を、心の動きを、
「美しい映画」で片付けられるなら 大抵の映画は美しい映画で片付くわ
分かってる風な感想言ったってなんの意味もないよ
一つの映画についてこんなに長々と感想を書くことはそうないんだけど
一気に書いてしまった。
乱雑にいろんな映画を見ているけど、ここまで何か書きたくなったことは初めてなので
そういう意味ではかなり観てよかった。
小説も読もう。