2018上半期面白かった本5冊
主に通勤電車の往復時間を利用し、大体1週間に1冊のペースで読書する習慣がついている。
・好きなブログでおすすめされていた本
・雑誌で紹介されていた本
・展覧会で見つけた本
・書店で気になるPOPが付いていた本
などをとりあえず図書館の読みたい本リストに登録しておいて、
ランダムに読んでいる感じ
ジャンルはできるだけバラバラになるようにしている(飽きないから)
これまでアマゾンのマケプレで300円くらいで購入していたけど
図書館の方が家に本が積みあがらなくていいことに気付いた(部屋が狭いので)
この習慣を4月から開始してそろそろ半年たつので、
記憶があるうちによかった本をまとめようと思う。
普段は手帳にこんな感じで記録している
(暮らしのキロクふせんを利用)
キングジム 日記帳 ノリ付きメモ 暮らしのキロク ブック 3000エメ
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ふせんを使用することでどんな些細な本でも感想書くようになったからなかなか良い。
ただ、特に良いと感じた本は長めに感想を書き留めたいな〜と思ったので
まとめついでに紹介。
●小説
ティファニーで朝食を(の中の「クリスマスの思い出」)
「ティファニーで朝食を」も面白くて好きだったんだけど
短編の「クリスマスの思い出」がすごく良かった
6歳の「ぼく(=幼き作者)」と、祖母が、クリスマスの準備のために
クリスマスケーキを大量に焼いていろんな人に送ったり
モミの木をとってきたり、プレゼントを贈りあったりするお話
「ぼく」と祖母が「バディー」と呼び合うような友達関係で、
2人のちいさな世界が幸せに満ちていて、純粋で、
でも永遠に続かない切なさが辛くて、最後の方読んでて涙が止まらなかった
ティファ二―で朝食を名作だなぁって読み終えてすっかり油断していたので
こんな、、こんな超名作ある!!?!?!?て衝撃を受けた 完全に不意打ち
今年のクリスマスケーキはこれを作りたい~~~~~
「カポーティのクリスマスフルーツケーキ」
村上春樹の翻訳もいいんだろうな…
グレートギャツビーもすごい面白かったし
本人の小説は私は合わなかったけど
●エッセイ
ダムはいらない!
現役カヌーイストで冒険家の野田知佑さんの本
タイトルがアレだけど
日本中の川を愛犬と一緒にカヌーで下った作者がお気に入りの川を紹介している本。
「環境破壊についての暗い本かな?」て印象を受けるけど
本の中身は、作者がゆったりと、地元の人と交流しつ川を下っていく様子や
魚を獲ったり川遊びした昔の経験を そういう経験がない私でも思い描いてしまうような生き生きとした文章で書かれていて
とにかく「カヌーやりてぇ~~~~~~~~!!!!!!」てなる
いやほんと自然と遊びたくなる 四万十川行きたい 超行きたくなる
作者自身ががどういう風に日本の川を愛しているか伝えたうえで、
「ダムはいらない!」って言っているからぜんぜん嫌じゃないんだよね
あとその文句の良い方も無責任じゃなくて、ある程度土木業の問題調べたうえで言っているのがわかるので良い
この人のの文章はすごい読みやすくて面白くて
冒険心をくすぐられるので全部オススメ
面白すぎて社会人やめたくなるから注意
沖縄ナンクル読本
渡嘉敷島に旅行したとき民宿(ダイビングショップ)においてあった本
沖縄を愛するやまとんちゅ&うちなんちゅのエッセイ?集
エッセイなので内容は移住についてだったり、ナイトライフだったり、食だったり、基地だったり音楽だったり
色々なんだけど全部沖縄を愛する気持ちが詰まっていて超面白い!!
特に「沖縄のオバァの傑作エピソード集」は最高で
「(マナティの)刺身がおいしかったのに最近見なくなって残念さぁ」
と返ってきた話とか
・ハンバーガー店に家族で行って、オバァにどのメニューにするか尋ねたら
「オバァはそばでいいさぁ」と返された話とか(かわいい)
めっちゃよかった
うんでもこの本そこそこ沖縄大好き人間じゃないと響かないかも
●ビジネス書
サピエンス全史(上下)
サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福
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- 出版社/メーカー: 河出書房新社
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さんざん紹介されてるけどすごく面白かった
上巻も下巻も別種の面白さがある。
上巻
まさにタイトル通りでホモサピエンスのルーツがざっくりわかる本
「なぜ人類がここまで発展したのか??」について1つの結論がちゃんと付けてあって説得力がある…
ざっくり言うと「神話(概念)を信じられたから」なんだけど
この本を読んだ後は今の私たちを構成しているものも神話なのだと理解できる
「人類は等しく平等である」という私たちが今日当たり前で恒久的だと信じていることすら
最近できた「神話」なんだという考え方は衝撃的だった よく考えたらそうだよ・・・
最終的に「全部神話!!神話神話!!」て気持ちになる
下巻
中世~近世~現代の話で
歴史詳しい人にとってはおさらいかもしれないけど
どうして、そういう原理で社会が変わっていったのか内面から説明されていて
高校で世界史やるときこういうの織り交ぜてやってほしかった~~~と思った
印象的だったのは
「私たちが歴史を学ぶのは、歴史から未来を予測するためではなくて「未来は予測不能である」ということを学ぶためだ」
と言い切っていたこと
すぐ説得されてしまうので「確かに・・・」と思ってしまった
あと、「経済が発展した資本主義国家同士では武力戦争は起こり得ない」と言い切っていたこと
私はまぁ納得て感じだったんだけど、
この本を読んだはずの元彼は
「中国は日本と戦争しようとしている!侵略する機会をうかがっている!!」とか言ってて
「ほんまにサピエンス全史読んだ??????下巻だけでももう1周した方がいいのでは・・・」て思った
読んだつもりになったアホには難しい本なのかもしれないけど
確かにベストセラーだった
なぜ世界のエリートは「美意識」を鍛えるのか
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか??経営における「アート」と「サイエンス」? (光文社新書)
- 作者: 山口周
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/07/21
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「美意識」「教養」「エリート」「世界」系の煽りタイトル本で
自分では絶対手に取らないけど会社の人が強烈に薦めていたので読んだ
簡単にまとめると
マーケティング・データ分析の手法が画一化しすぎて全員同じ答えになっちゃってる現状があって
「正しいマーケティング」をしたところで競争力にはならないことに気付き始めたエリート層は
「第六感(=美意識)」を鍛え始めてる という話
決定権を持つ人は データや論理じゃなく美意識で判断しようぜ!て話だった
共感したのは
「企業には美意識が大事だ」という話
ホンマそれだよ~~~~~~~~~~~~~
ガチャで設けてるスマホゲ―会社とか美意識みじんもないもんな
高校生に高いキャリアプラン売りつけている携帯会社とか
サイトからすでにアレな楽天とか商品買う度に登録した覚えないメルマガ攻撃してくるし
仮想通貨進めまくってたアフィブログとか
哀しくなるくらい美意識ないもんな かわいそう
企業は人が変われば変われるけど、アフィブロガーは後天的に美意識を身に付けられないからよけいかわいそう
いやこの本は「美意識を意識的に養おう」という本ではあるんだけど
その肝心の「美意識の付け方」みたいなのは曖昧だった
そりゃそうだと思うよ
伊丹十三は「美意識は嫌悪感の集大成である」と言い切っていて
私もわりとこれは正しいと思うし
嫌悪感が後天的につくか?というと難しいもん
この本、突っ込みどころはまぁああるんだけど
読み進めやすくて、普段から「いやそのマーケティングしたら他社と差別化できなくね??」
とストレスを抱えてる私からすると楽しかった
決裁者以外がこの本読んでもどうしようもないんだけどね・・・・
その他
⭐︎4はどれも読んですごく良かった本たち
☆3は期待しすぎてそうでもなかったけど勝手に期待したのは私の本たち
☆4