とろ

なんとかならないか考え考え日が暮れる

コロナ禍日記

4か月間、ほぼ毎日在宅ワークの日々を過ごしている。

だいぶ慣れてしまったけれど、数年後には忘れてしまうこの日々をどう過ごしているかという淡々とした記録 

 

 

記録とは書いたけど、コロナが生活に及ぼす影響は人によってかなり違うとも感じていて、私の記録はある東京の会社員の生活として、どこにでもある話でありつつ、全然違う生活の人には目新しいかもしれないので世の中こういう働き方になってる人もいるんだなぁ、みたいな感覚で読んでくれる人もいるかもね

 

 

 

テレワークについて

 

もともと私の部署は外出が多い営業・企画にモバイルPCが支給されていて、サテライトオフィス活用やフリーアドレス(自分の机を持たない)などの取り組みに積極的だったため、「どこでも仕事できる」土壌はできていた。

緊急事態宣言下でも出社しなくてはいけなかった人も周りにいるので少し申し訳なくなる気持ちもあるが、テレワークの弊害で椎間板ヘルニアになってしまったので、いいことだらけじゃないよテレワーク なる?ヘルニア?

 

 

 

 

4月 外出すら憚られたピリピリ期

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3月末に緊急帰国となって、隔離施設での待機を経て職場復帰した。

 

しかし4月半ばは既にビルで感染者が出ていたのため、原則出社禁止でPCすら受け取れず。

一瞬の出社くらいいいのでは~という気持ちだったけど、 会社としては「万が一罹患したら大変」という感じで、

部長がテレワーク用のタブレットPC・携帯は部長が自家用車で寮まで送り届けてくれるなど、手厚かった・・・

 

 

テレワーク環境は手に入れたものの、復帰したばかりで仕事も多くなく、読書したり、インドネシアでのことを振り返ったり、部屋を整備したり、とにかく社内(社外だけど・・・)ニート状態だった。

営業ではないので、私がどうにかできる問題ではないな~~と開き直ってのんびり過ごした。神経が太い

 

 

この時期会社では、在宅で時間もできたせいか、

「これからのコロナ時代はどうなるか」という予測建て・議論が社内外で行われていた。

4月時点ではまだ、2通りの未来予測があったと記憶している。

 

①After コロナ

 

・・・コロナの脅威が完全に去ったときの話。国によって回復スピードは違えど、1年後には今まで通りの生活できるんじゃない?

ただ、テレワークなどは推進されるよね!というようなポジティブ面をとらえた話

 

 

②With コロナ

 

・・・・パンデミック・感染の脅威は消えず、各々が探り探りで経済活動を再開していく未来予測。

マスク不足やアルコール不足は解消されるが、そういった防衛措置を続けつつワクチンができるのを待つ・・・という未来

「密」になるイベントやプロモーションは、オフラインでのイベントは今後も無いという予測で、今がこれに近いかな

 

 

かなりざっくり書いたが、4月時点ではまだまだ半年後は

 

①Afterコロナ の可能性が高いとみんな考えていて、企業側も②のプランで半年後のビジネスを考えている人は少なかった気がする。

 

それくらいあの時は「一時的な異常事態」「GWを耐えればなんとかなる」という意識が強かった。

今思えば、世間も未来に対して楽観的だったなぁ~~

 

 

 
テレワーク推進企業と言えど、伝票処理がまだどうしても紙なので、課長にPDFで送って出力・捺印してもらって提出をやり過ごす・・・・
という処理をするなど、ペーパーレスはまだまだ遠いとも感じたね 急には無理だね

 

 
ちなみに、同じビルでも外出が少ない職種はタブレットPCを貸与されていないので、テレワークはできなかった。
ただ出社もできないので、そういう人たちは自宅で業務や資格の勉強をすることが認められていた。

だから9・10月のTOEIC受験者がアホみたいに多いんだと思う

 

 

 

街の様子・・・短縮営業・テイクアウトメイン

 

街中の飲食店はほぼ閉店・テイクアウトのみ。おでかけしようにも娯楽施設が開いていないので、食品スーパーがかつてないほど混んでいた。

改めて、「ショッピング」は「娯楽」のカテゴリであると感じた・・・特に家族にとっては・・・

必要人数で!とか言われても、子供は行きたいよねぇお買い物。

 

施設が開いてないのに、私の住んでる北区は割とワイワイ散歩民がいて、民度~~~~~!となった まぁいいお天気だったから出たいよねぇ
 
用があって渋谷行った時は、本当にめちゃくちゃ閑散としてて、ゲームの夜マップ!?と思った。
 
 
 

 

ネットの様子 ピリピリ

 

SNS全体がすごくピリピリしてて、い、嫌~~~!となったのがこの時期。

休業補償やロックダウンをめぐる政府の対応批判が多かった。

 

「責めるな、自分のことをしろ」と言った糸井重里が叩かれたり、なんというか、こういう表現は正しくないから言葉だけでとらえないでほしいのだけど、「余裕のある側」と「余裕のない側」の溝が可視化されている感覚があった・・・

(私自身は、「責めるな~」発言はまぁわかるというか、ちょっと、この誰もが手探りで色々対応に追われている中、「行政の怠慢!」と決めつける論調の人たちはどうなの・・・という気持ちはありつつ、糸井重里がそれを言ってキレる側がいることも、重里は見えていないのでは・・・?というどっちつかずの意見です・・・)

 

仕事してると、同じような企業のマーケ部の人としか交流しないから、みんなテレワークしてそこそこ快適!(子持ち以外)

という印象に偏りがちなので、もっと視野を広くしないとなぁと感じた

 

 

これはとても言い辛いんだけど、給付金の話題が地味にショックだった。

私は休業補償はすべきだと思うが、10万円全員にばら撒くくらいならもっとどうやっても首が回らない人に回してほしいなぁ・・・派だったので、10万円全員に配ってほしい!て人が多かったのが、結構ショックだった ショックってあれね、自分は一般と近い感覚を持ってると思ってたけど少し違ったことへのショックね 私が貯金あるとかいうのではない 100万でも同じ印象だったと思う

 

だって10万、もらえるけどどっかの税金で私たちから補填されるやつじゃん、その10万・・・嬉しい???それ・・・別に貯金に余裕があるとかないとかそういう話じゃなくて・・・

 

まぁ本来、仕方ない理由で収入が減ってしまった人に保証すべきなんだけど、手続きが全員に行き届かないとか、カバーしきれんとかあるんかなぁ

 

 

4月はまだマスク不足

 

 

マスク、アルコール消毒液は全然売っておらず、インドネシアで買った通気性がばがばの布マスクをポーズとしてだけつけていた。

会社では社員向けにマスクの社販などもあり、あ~マスク手に入れている人ってこうやって手に入れてんだ、と思った

 

 

 

インドネシアの様子・・・ジャカルタはロックダウン 軍隊が市街で見張る

 

 

オンラインでインドネシアの友人とたまに情報交換をしていたが、インドネシアの状況はかなり悪かった。

そもそも衛生環境が日本と違いすぎるし・・・

 

ジャカルタは5月後半くらいまで外出禁止(軍隊が銃持って監視してる)で、ランニングも家の周りだけという厳しさ。

「そこまで厳しくしてるのに、数字が減らないのはなぜ?」と聞いたら、

「この状況で休めない人たち(インフラ・医療)」という回答だった。うむむ・・・・

 

「外出禁止を破った若者が幽霊屋敷に閉じ込められる罰を受けた」みたいな面白(?)ニュースもあった。

インドネシア人は割とマジで幽霊を信じているのでこういうニュースがある。ムスリム9割の国家で、イスラム教は幽霊とか信じないハズなんだけど、彼らゆるいんだよなぁ・・・

 

ラマダン(断食)明けに都市から田舎に帰る休暇があって、その規制についてかな~~~り揉めて政府の信頼が地に落ちていると聞いた

どこの国も大変だ・・・

 

 

 

5月 記憶ない 様子見テレワーク期間 腰を壊した

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暇で焼いた日本都道府県クッキー



 

GW明けのオンライン課会で、

「会社的にはテレワークGW明けまでの目標だったけど、みんなどうしたい?」という課長からの質問にみんな

「出社したくないで~す」と元気に答えており、良かった

 

ただこれは多分元々インドアな人たちが集まっているというだけで、

別部署の人は「出社したくてたまらないです!!」とかいってたので

集中できない環境へのストレスがたまり始めた時期ではあったと思う。

 

私はもちろんテレワーク余裕!最高!一生これでいい!てテンションだった、 6月ヘルニアになるまでは・・・

 

「GWはどう過ごした?」という話題ではみんな、「通話しながら散歩」だったり、「ご近所さんのピアノ上達レベルを観察する」など些細な愉しみを見つけている感じだった。
 
私はアニメみて絵を描いてゲームしたら終わったんだけど、プリパラ2期を観たので誰よりも有意義なGWを過ごした自身はあります!!と言った
オープンオタクとかそういう話ではなく、マジで上記しかしてないから他に話すことがなかった。でもプリパラはほんとよかった観て
 
 

 

仕事面で印象深かったのは撮影案件。

 

基本的に撮影・録音する際は環境が「ド密」なので、4月はさすがに一斉ストップとなっていたCM撮影案件などが、5月後半動き出していた。

 

とはいえ、その撮影で感染者が出てしまうと大バッシングをくらう状況だったので「コロナ渦における撮影のガイドライン」を作って

(2週間前から関係者は体温を測ったり、衛生の専門職(?)を同席させたり)万が一感染者が出ても「できる限りの対策はやった」と言える環境を整えたうえで行われた。

 

また、外部ロケができなくなったので、スタジオ内にお店のセットをくみ上げて撮影するなど、かな~~~~~り遠回りの対応も行われた。

その時は「そこまでやる!?」と思ったけど、6月末の舞台で集団感染が出た際の報道の大きさをみると、決してやりすぎな対応ではなかったように思う・・・・なんか大人ってすごい色々かんがえてるな~~~!と思った(何歳?)

 

私みたいな危機感が薄い人間だけで構成されてたら確実に日本大変なことになってるよ

 

 

得意先の大企業はGW明けの時点で「8月まで基本的にテレワーク」という方針を出しており

その時は「え~!そんな先のことまでもう決めちゃうの!?」と信じられなかったが、  今思うとすごく正しいよな~~~

 

 

 

 

6月 腰の悪化 物理的にうつぶせのどうにもならない日々

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梅雨長かったなぁ



 

6月になると感染者数も2桁台で落ちついてきて、日本はコロナ落ち着いたなぁ、と誰もが安心していたような気がする。

 

会社的には、「50%は出社する」とか「原則出社」といかびみょ~~~~な目標が出されていた。
曖昧だったり理由が明確でない数値目標が守られないのは当たり前で、結局部署、というか部長の気質によって管理状況は異なっていたように思う。
私の部署はゆるゆるなので、「出社する人は課長に報告すること。」というルールだったが、逆に前いた部署は「出社しない際は理由付きで課長にメッセージ。朝夕の勤務報告マスト」という堅苦しい状況のようだった。い、嫌~~~~~!いやそれが労働なんだけど・・・・
 
 
テレワークの弊害かは定かではないんだけど、私はこの時期人生で初めて手術一歩手前の椎間板ヘルニアになってしまった。
一時期は痛み止めを飲まないと歩けないほどで、出社はおろか椅子に座ることもできず、2週間くらい布団の上でうつ伏せになって仕事していた。
ZOOM打ち合わせで画面の位置が低すぎて寝ながら仕事してるのバレるからいちいち説明して、「ヘルニアの人」みたいになってた。嫌!!!

 

「テレワークだから布団の上でも仕事できて逆によかったね!」

 

と言われることもあったけど、ちゃうから!!!!!!

テレワークなかったらヘルニアなってへんから!!!!!!

 

 

 

腰がそこそこ回復し、コロナの人数も10人台に落ち着いた6月後半、流石にSNSではあまり言わなかったが

3人以内なら友達と会っていた・・・・大人数で飲み会とかはしないけど。

ここらへんの感覚は人によって異なると思う・・・ネットに描いてしまうかどうかも含め・・・バッシングは甘んじて受けますが

 

世間の空気も、「年末はさすがに外出におけるコロナ自粛みたいなのはなくなって、おでかけ需要は戻っているだろう、ただ衛生だけ気を使わないとね」

という見立てでプロジェクトが動いていた気がする。

 

6月時点でここまでの第二波を予測できた人がいます?というか、もしそういう危機感を持った人が注意喚起していても

世間が聞くような雰囲気ではなかった気がするなぁ やっぱさぁ~人間って基本的に希望的観測持ちたがるんだと思うよ・・・

 

 

 

7月 Gotoもめもめ 都知事

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丸の内ホテルだっけ・・・アフタヌーンティーの予約もすんなり



7月中旬以降は感染者が増えだし、再び自粛ムードが漂い始めた。

会社的にも陽性の人が出た、というニュースをきっかけに再び出社禁止になった。

 

部署の新人へオンラインでオリエンテーションを行ったが、本当に今年の新人~3年目までは可哀そうだと感じた

これからこの経験がどう生きるかなんてもちろん誰にもわからないことではあるんだけどさ、教える側も手探りの状態で教育を受けなければいけないというのは概して不利だと言っていいと思うなぁ 

私新人研修3か月ずっとオンラインだったら確実に真面目に研修受けてない自信ある(それは私のせいだが)

 

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暇だったので3枚おろしの練習をしたけど買ったほうがいいな!という結論に

いや・・暇ではない!!!暇ではないけどなんかこういういらんTRYはやたらした気がする

 

7月は、旅行代の半分をポイントバックするGotoキャンペーンをめぐって直前まで結論が出なかったのが印象深い。

 

結局都民を弾いて実施することになったのは仕方ない、というか私自身はこんな状況で旅行する気分にもなれないし、

普段東京都民調子乗ってんなと思うところが多いので、たまにはハブるのもいいんじゃない?という感想だった(性格が悪い)

 

 

でもなんかね!結論を伸ばしたせいでせっかくのキャンペーン自体の広報効果だったりが縮小してしまうのは非常に勿体ないなぁと。

政府がどうこうではなく、世間も今の正義ってなんだっけ????て混乱したまま進んでしまったよなぁ

まぁこういう時にバシッとリードする力が政治に必要なのもわかるんだけど バシッとリードが必ずしも善の結果を生むとも言えないし

 

 

色んな人の意見を聞いたけど、観光業界って付随する業界が広すぎるのでベストアンサーがあるって感じでもないなぁ

と思って私の脳は止まった

 

 

8月 東京と地方の温度差

 

8月前半、感染者最大を更新し続けている東京にいて現時点で感じるのは、首都圏と地方の温度差かなぁ

 

東京の人は既に、「まぁ人数は高いけどいつまでも籠ってられないし、密や消毒にできるだけ気を使って普通の活動を再開して、かかったらかかったで仕方ない」みたいなムードがあるように感じる。

 

盆の帰省に関しても、「東京から来る人はヤバイ!」と思っている地方と、「そんなん言ってたら・・・」という首都圏の温度差・・・ない?

あくまで私の中だけの感覚ではなく、友人やリハビリで通ってる整形外科の人と話していて感じる部分です

 

 

 

振り返り 気持ち的な部分

 

振り返ってみると、今まさに「WITHコロナ」だと感じる

おそらく1年たっても、マスクはある程度必要だし、お店では消毒必須だし、大人数飲み会は滅多に開かれないと思う。

 

けどこの見立てを4月時点で立てられた人って多分すごく少数だし説得力を持たせることもできなくて、もちろんこの先欧米のように状況が悪化する可能性もあって・・・というところで思い出すのが

「サピエンス全史」にあった

 

「私たちが歴史を学ぶのは歴史から未来を予測するためではなく、未来は予測できないものだと学ぶためだ」

 

という言葉。

人類全員でこのフレーズを体感した4か月だったのではないかなぁ

 

 

時間だけはあったから本当に色々モヤモヤ考えたんだけど、言えるのは

人と人はそれぞれ別の感覚を持っていて、その感覚の違いによる摩擦がいろんなところでおこっていたなぁということ

 

 

3月ごろ妊婦がいるグループ旅行を計画していた友達が、「ちょっとこの状況だし中止しない?」と提案して空気を悪くしてしまった話(かわいそう)とか

6月末に大人数で遊んでいる写真をインスタにあげて親に怒られた妹とか

それこそ7月の4連休に沖縄に旅行した人とか

 

「これはOK,これはダメ」というルールが存在しないからこそ、牽制し合っているような空気は本当に好きではなかった。

(全体の気まずい空気が好きではないだけで、各々近しい人に正しいと思うことを伝えることは全然やるべきだと思う)

 

ただニュースで、人の事情も知らないのにGW帰省した人を叩いたり、そういうのが嫌だったしもう2度とこういう状況に逢いたくないなぁ

 

お気持ちnoteと揶揄されるやつが流行ったのって完全にストレスのやり場じゃんみんな疲弊してるよ〜〜〜〜

でもこの疲弊をさ・・・自覚して人を傷つける方向に持っていかないような意識が今こそ大事だよね・・・

 

 

あかんあかんいいこと言おうとしてしまう

いいこと言いたくない

 

 

 

とにかく今は!

 

な〜〜〜〜〜〜んの心配もなく沖縄行きたいよ!!!!

 

旅行行きたい!!!気軽に友達誘いたい!!

 

インドネシア旅行行きたい!!!

 

 

イベントやってほしい!!!!

 

 

 

印刷会社もしなないで!!!!!

 

大人数の飲み会はそのまま姿を消してもらっていいです!!!