とろ

なんとかならないか考え考え日が暮れる

パラオの船の上でクルーズ6泊してきた

9月のシルバーウィーク、パラオでダイビングクルーズ旅行してきた記録

2年ぶりの海外旅行、久しぶりの南国でめちゃくちゃたのしかった~~
 
 
【ざっくりパラオについて】
パラオは、フィリピンの東の海に浮かぶ南国
ドイツ領⇒日本領⇒アメリ自治を経て1993年に独立した若い国。
人口2万人弱と、日本の地方の市町村程度の人口しかおらず
インドネシアなどアジア途上国の人口過密・密集具合と比較すると、驚くくらい整頓された国だった。
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パラオの一番の資産は、楽園と呼ぶにふさわしいミクロネシアの海の綺麗さ。私は透明なエメラルドグリーンの海が大好きなので最高だった。マジでモアナの海!
 
インドネシアも東の方のロンボク・フローレス島あたりは綺麗ではあるんだけど、
海岸のごみが多いので、このごみのない海は環境意識の高いパラオならではだなと思った。
 
【なぜパラオに行ったか】

船の人がドローンで撮った写真です
パラオを知ったのは中学生の頃。
当時ヘタリアの二次創作個人サイト勝手にパラオの擬人化キャラを作っていた人がいて
なんだこれ?となって興味がわいたのがきっかけ
その後ダイビングを始めて、ダイビングの聖地としていつか絶対行きたいと思っていた。
環境啓蒙活動の広告賞を取ったりしていたので、興味も沸いていた。
 
 
【1日目・成田〜グアム〜パラオ
パラオへの直行便は繁忙期でないと出ていないので、成田からグアムへ。
グアム内で7時間ほど乗り換えがあり、グアム空港は小さくて暇なので少しタクシーで足を伸ばしてグアムのショッピングセンターへ行った。

ショッピングセンターのフロアでダンスの練習してる 陽気

守られない著作権
 

フードコートのステーキ丼15ドル(2250円)

ビールのデザインがおしゃれだった
 
2日目〜5日目】パラオの首都コロールに滞在。ホテルへ
 
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今回利用したのはパラオパシフィックリゾート
日系の高級リゾートで、なかなか綺麗。

向こうに停泊している船にこの後泊まる

プライベートビーチが日本と段違いに綺麗でよかった。さすがパラオ

 
 
【5-12日目 船泊 ダイビングクルーズ】
 
私はダイビングが好きなので、数日間船の上で寝泊まりして、
朝から晩までダイビングをするツアー「ダイブクルーズ」に数年前から憧れていた。
この機会にえいやっと申し込んだ。
 

日程的に合った、アメリカ資本のダイビングクルーズ
Rock Island Aggressor(ロックアイランドアグレッサー)に。

元々は日本人向けのクルーズ船「龍馬号」を申し込んでいたんだけど、
催行人数不足関係でキャンセルになってしまったので・・・
オフシーズンなので通常50万円くらいのところを半額の25万円(6泊7日、ダイビング20本)で申し込めた。
※ちなみにこの価格は、ダイビングやりまくりプランとするとめちゃ安い

クルーも客も全員英語なんだけどまぁ、ある程度の英語力はあるしいけるやろ精神で行った。
 
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居室はこんなかんじで、2名+1名くらいが寝れそうなスペース。
電気も水・お湯もちゃんとあり、とても過ごしやすかった。
ただ電波は基本的になく(元々パラオは通信インフラが弱く、海の上は電波が入らない)
強制デジタルでトックスで、暇な時間は文庫本を読んで過ごした。
待ち時間によめて電池や電波の心配がないので、海外旅行に文庫本は必須
 
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2Fは談話室、本や飲み放題のドリンク(地ビールハウスワインもタダ)、食事提供のスペース。
 
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3Fはデッキになっていて、ハンモックでのんびり寝たり、デッキチェアで風に吹かれながらくつろいだり、
床で寝たりストレッチしたりのんびりと過ごした。
 
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ちなみに海外クルーズのイメージでチェアで日を浴びているイメージがあるが、
あれをするとパラオの陽ざしでは全身火傷するからしちゃだめよと言われた
 

チキン半身
食事は大体こんな感じで、毎日違う料理が出て美味しかった!
 

朝食は何も言わないとオムレツとパンケーキとハンバーグとハッシュドポテトいうフルセットがでる

 

【ダイビングについて】

一日中船の上で過ごし、ダイビングしまくる「ダイブクルーズ」というツアーの形式は、
何も海が好きだから海の上にいるわけではなく、ダイビングを最も効率的に楽しむための合理的システムである。※ダイビングはポイントに行くのに陸から船で10〜30分かかり、休憩などで陸に戻る時間がもったいない。
 
【1日最大本数※5本 潜るスケジュールはこうなる】
 
6時 起床・朝食
7時 ダイビング(1本目)
10時 ダイビング(2本目)
11時  昼食・休憩 
13時 ダイビング(3本目)
16時 ダイビング(4本目)
18時 夕食・休憩
19時 ナイトダイビング(5本目)
21時 疲れ果てて就寝
 
「クルーズ旅行」と聞くと、船の上で優雅にのんびりというイメージがあるけど
上記スケジュールは旅行っていうより合宿
 
毎朝、6時にベルで起こされ朝食開始。
ダイビングとダイビングの間は1時間休憩の時間だけど、基本水分補給と
疲れてデッキで寝てるか本を読んでいるかで、マジダイビング強化合宿だった・・・・
海軍の潜水訓練もこんなスケジュールなのでは?

 
しかし、ダイビングをやっている人にしか伝わらない部分は省いて言うと
パラオの海は本当にすごかった!



陸上でも地形を見るのが好きな私は、パラオの海の景観は壮大で大興奮。
そそり立った壁、ぞっとするくらい深い海、地球のダイナミックさを存分に楽しんだ。
 

イタチザメとコブダイ
パラオのすごいところは大きい生き物が多いところで、2m~3mのサメも見飽きるほどいた。

私は小3くらいの時「ディープ・ブルー※人間レベルの知能を実験で植え付けられたサメが逃げて施設内で人間が食べられる映画
を小学生の時に見て以来、2年くらい大好きだった和歌山の海に入れなかったくらいサメが怖くて、小学生だったら恐怖で死んでたなと思った

なぜか船に集まるサメ。落ちたらどうなるのだろう

 

海で見るサメは意外と攻撃性が低くて、周りの魚も全然襲わない。
捕食モードには遭遇したくないですね
 

パラオのすごいところ2
魚群がめっちゃいる
写真では伝わりづらいけど、大量の魚が群れになって綺麗に泳いでいく様は
何回見ても飽きなかった

ウミガメは何度見ても可愛い
私の大好きなアオウミガメもめっちゃいた。50カメくらいであった。
海底でのんびり寝てる子(コバンザメ付き)や、一心不乱に改装を食べている子、警戒心が強くすぐ泳いでどこかに行ってしまう子など
どれもめ~~ちゃかわいかった・・・
 

ちいかわ

パラオで見たマンダリンフィッシュが超可愛くてファンになってしまった

 

パラオは沈んだ船や戦闘機をダイビングで眺められる。ファンタジックな体験だった。

夜は手にライトを持って潜る
夜も海に潜る。
ナイトダイビングはいまだに潜るたびにドキドキするけど
昼に見る風景とは全然違い、寝てる魚を観察したり
昼は見れない透明な幼魚が光に群がってきたり、とてもアドベンチャー感があって楽しい
また、パラオの海の上から見る星空はめちゃくちゃ綺麗で人生ベスト3くらいに入る星空だった
 
 
【その他観光①】ペリリュー島

激戦から77年経った、のどかな島
 
漫画ペリリュ― の舞台でもある、第二次世界大戦で激戦区となったペリリュ―島。
戦争当時の建物や遺跡が残っているということで、めったに見れないものなので行った。
日本占領前は1万人以上いた島民も、現在は300人しかいないらしい。

www.hakusensha.co.jp



現地の日本人の女性ガイドに半日案内してもらった。
 

77年もたっているのにこんなに建物が残っていることがすごいし、戦車もリアルラピュタのような朽ち方で、行って見れてよかった。

戦車
 

慰霊碑

慰霊碑


日本人の慰霊碑や天皇陛下が来た時の公園などは日本政府がお金を出して現地の人に清掃をたのみ、きれいに保たれているらしい。

凄惨な戦いがあったオレンジビーチ


アメリカ資本の船の中でも海外ドラマの「The Pacific Ocean」のペリリュー戦シーンが流れており、(こちらもかなり悲惨)
アメリカにとっても衝撃の戦地だったんだなぁというのが新しい学びだった。

 
【その他観光②】ジェリーフィッシュレイク
 
日本のテレビなどでパラオ特集をする際、必ず行く大人気スポットがクラゲだらけの湖、「ジェリーフィッシュレイク
 
↓こんな感じで、毒のないクラゲがいる湖で泳げるというレジャー

 

正直私はクラゲには興味なかったんだけど、中国人はパラオジェリーフィッシュレイクを目的に来るくらい人気と聞いたのでまぁ見とくか、

という気分で行ったのだが・・・

ジェリーフィッシュレイク。繁忙期は人だらけらしい

全然おらん

 

 

全然クラゲいなかった。

なんかこの日は水温が高すぎて全滅していたらしい・・・

写真のピンクのクラゲは無毒で触っても問題なく、このクラゲが無数にいるのが通常らしいが

白い有毒のクラゲの方が多く、普通に足を刺されまくった。

聞いてた話とちがう!
 
【船旅について】
 
毎朝6時に見れる朝焼け、夕方の海の綺麗な景色は1週間癒してくれた
海で眺める朝日・夕日は、空からの光を受けて反射する海がきれいでとても好き。
基本的に停泊しているので酔うことは少ないが、食事中に動くこともあるので酔った。
酔い止め必須。

【他の客・クルー】

私たち以外の客は5人で、全員アメリカ人だった
超ベテランで、世界でまだ行ったことのない場所を探しているような教授夫婦、
家族と別行動でダイビング参加していた台湾ルーツのアメリカ人、
陽気でよく話しかけてくれたパイロットのアメリカ人夫婦という面子。

私たちは割と格安な選択肢としてクルーズを選択したつもりだったんだけど、富裕層の乗り物でだなぁ・・・と思った
 

船での移動中、野生のイルカに遭遇した際はみんな朝からカメラを構えて追った
【その他・生活について】
船の上は食事・飲み物付きだったんだけど、ドル圏なので円安がきつかった~~~~

よく「NYの大戸屋で食べると5000円飛ぶ」とかツイッターで見るけど
ホントそんな感覚で、外食ランチで5000円は確実に飛び、慣れるのに時間がかかった

これは値段を見ずに頼んだら20ドル(3000円)したナチョス

空港フードコートの1600円うどん

スパム棚


 
スパム棚にはアメリカを感じた
 
パラオ観光事情】
 

廃墟の中国系ホテル
コロール市内には廃墟になった中国ホテルが多く、
なんでだろう?コロナかな?と思って調べたところ政治の影響らしい。

2018年まで、中国でパラオブームがあり団体観光客が大量に来ていたところに、
パラオの台湾友好施策にくぎを刺す意味で中国政府がパラオへの出国を制限し、
中国客向けホテルが廃墟になったという経緯があるらしい。

私が「いつかパラオに行きたいな」と思ってた中国国民だったらそんな理由で行けない国が増えるの納得いかんわ・・・・

パスポートに押される入国スタンプが署名式
数年前カンヌライオンズという広告賞をとっていて話題になった、
パラオの環境キャンペーンの一つである「誓約VISA」
通常、国のモチーフを入れたスタンプが押されるところを
各国の言語で「私は環境を壊さないことを誓います」という
宣言文が入ったスタンプに変え、署名欄に名前を記入させることで意識を向上させるもの。
広告賞で見た時も「かしこ~・・・」と感動したけど、実際にみても「かしこ~」と感動した!
 
そんなパラオは観光客からはめっちゃ観光税とるスタイルで、
自然系アクティビティにはその場所に行くだけで100ドル(一万五千円)
かかるという・・・ これはその代金を支払って得た「許可証」です
諸々で5万円くらいはとられたね

観光税払ったらもらえる許可証

財布は痛いけど払うことに納得はしていて、沖縄とか京都も観光客からもっと税金とっいいよ・・・と思った
国内客と外国客で入場料分けるとか、海外の観光地だと普通にしてるので
清水寺とか30ドルくらいとればええやんって思うよ、私は
 
 
その他もろもろ写真

地元の人がやってるチキン屋さん


公園の中にぽつんとキッチンカーがあって、いい匂いがするので立ち寄るとでかいチキンが打っていたので買った(5ドル)輸入の冷凍チキンだと思うけどBBQするとおいしい

外観のみ


何回訪れても開いてない美術館
市内にある美術館(博物館)の公式に書いてある時間を見て2回訪れるも開いていなかった回
途上国を感じます!



船のメッセージノートもアメリカン

中国系マッサージ屋さん

 

市内をぶらぶら歩いていると見つけた中国(台湾?)マッサージ屋さん
120分で45ドルと安かったので受けてみた

待っている間、このお茶を入れる専用の台でお茶をふるまってくれたんだけど
それがおいしくて、このお茶おいしい!買いたい!パラオに売ってる?と聞くと
売ってない、中国から取り寄せているとのことで、帰りにいっぱいただで持たせてくれた やさしい!

中国茶、香りが華やかでおいしい 



【まとめ】

海がきれいすぎ
疲れはしたけど、超・楽しかった旅行だった!
ダイビング好きとしてはパラオは最高。海がひたすらにきれいで、ダイナミックで、
満足いくまでダイビング!思い残すことなし
 
憧れだった「海の上で寝泊まりしてひたすらダイビングしてすごす」という生活ができて、これ以上の休暇はなない旅行ができた。
 
やっぱり南国が好きだな〜〜〜いつか移り住みたいよ
 
税金やら円安やらで旅費はけっこういったけど、30年後くらいにまた行きたい