コミティアでのインドネシア本メイキング・ふりかえり
23年5月のコミティア144に参加し、下記のような本を出しました
感想と、自分振り返り用のまとめ記事
制作の目的
①2019年〜2020年過ごしたインドネシアでの経験を、なんらかの発信物にして自分なりにまとめたかった
②インドネシアの良さをみんなに知って欲しかった
今は3年前のことを色々思い出せるけど、どんどん私の記憶も薄れていって
自分が「昔1年間インドネシアにいただけの人」になるのがもったいないなと感じたし
当時どう感じたか、今振り返って何を思っているのかを形に残したいな〜〜と思っていたので帰国した当初から、何かを作るつもりではあった。
ただ、イベントに申し込んでからでないと本が作れない人種であるが故に
コミティアがコロナ以前レベルに復活するまで待った結果、3年という期間が空いてしまった・・・
内容について
すべて手製本の都合で40部くらいしか頒布しておらず、ありがたいことに完売し再発行の予定も特にないので
内容をここにもほぼ記載
手にとっていただいた方、会場で「かわい〜〜!」と言ってくれた方、フォームから感想くれた方、SNSでの感想等本当にありがとうございました!!超嬉しいです
①表紙(バインダー) (印刷所:レトロ印刷 仕様:ツヤプリ2c 用紙 クーヘン)
スジ押し加工(折り目加工)したら半分に切れてしまったようで50部注文したところが
40枚くらいしか使えるものがなかった・・・みんな小部数なら自分でスジ押ししようね
②4コマ漫画(インドネシアの暮らし)(印刷所:レトロ印刷 仕様 2c(全ページ色分け)
③かわいいものシール (印刷所:おたクラブ 仕様:ハーフカットシール)
④インドネシア料理 (印刷所:表紙・型抜き印刷ドットコム 中身 グラフィック)
表紙と中身を別々で注文し、手でホッチキスで製本した。ホッチキスの芯も緑色のものをわざわざ使っています
⑤切手シール (印刷所:おたクラブ ハーフカットシール)
⑥観光案内パンフレット (印刷所:グラフィック)
⑦乗り物と生活風景 (印刷所:型抜き印刷ドットコム)
⑧帰国新聞 (印刷所:レトロ印刷)
金インクを使ってカッコ良くなったけど、金インクはやっぱりめっちゃ手につくので
使い所は難しい・・・
冊子プラスバインダーにした経緯
①伝えたい内容が広かった
伝えたいことのカテゴリが広すぎて、一冊の漫画や冊子にするには
文字量が多くなりそうだったのでできるだけサラッと見れて、飽きないようにカテゴリ別に別冊子にすることに。
②紙ものが好きだから
旅行行った時とかにいろんな施設で紙パンフもらったりするやつ、
あれが単純に好きでワクワクするから!
あと今後イベントに参加できるかわからないので作りたいもん作り切りたかった!
作業工程
今回の原稿作業は大体こんな感じで進めた
今までイベント原稿は入稿前徹夜人間だったんだけど、
さすがに社会人としての数年間で「計画的に作り、見直しの時間を含めることこそがクオリティにコミットする」ということを学んだため
今回はかなり計画的にやった・・・・
進行に関するふりかえり
計画的に進めることのメリット
・クオリティの担保ができる
・超作業量が必要なもの(イラスト点数・p数が多いもの)が進行可能に
・進捗率がわかるので、安心感がある。プライベートの用事で1日書けない日があっても不安にならないのはとてもよかった。もちろん徹夜もしない。
・作業が細分化されているので、スキマ時間に進行可能
デメリット
・作業ゲー化する とりあえず描き上げること>1点1点へのこだわり になってしまうので
イラスト本などには向かないと思う
・安定して出せる、”自分の中に既にあるイメージ”の出力にとなり、新しい表現に挑戦しづらい
・分量の問題もあるが、基本空き時間はずっと作業することになり他の勉強や用事などがあまりできなかった。遊ぶ時間は取れた。
作業時間は大体2ヶ月間で120〜150時間くらい。(クリップスタジオの起動時間120時間、その他レイアウト、構想等30時間)
アウトプットに関しての振り返り
◎ブラッシュアップの時間が持てた(クオリティアップ)
前半は「とりあえず時間優先で作り」後半は「見直し・ブラッシュアップする」と分けたことがよかった
社会人になって学んでよかったことの一つに、
「初稿(最初に作ったもの)はほぼ必ず赤字を入れる必要があり、入れると良くなる」
がありますね・・・・
下記のように、最初とりあえず仕上げたものからだいぶ赤を入れた
単なるSNSでの単発絵や、描いたら満足するものなら作ってすぐ出す、でいいんだけど、
紙で残るものは後から見て耐えうるものにしないと後悔するので
△反省点
●最後まで自分の絵に自信が持てなかった
二次創作と違い、オリジナルかつ特に漫画でもない単純なイラストを発信してこなかったので、SNSにサンプルをあげて反応があるまで「絵が下手、魅力がないのでスルーされるのでは・・・」と不安だった 心優しいフォロワーが反応くれてホッとした
ちなみに私は数字が全般的に苦手なので、サンプルをアップしてから1日くらいはSNSを見れない・・・
●色が似たり寄ったり
同一作者の脳から出力している以上当たり前なんだけど
イメージではもっとバリエーションある感じの冊子になる予定だったのが
出来てみると全部私の絵じゃん(当たり前)になった
私の絵は「複合的に情報を伝える絵」であって、「単体でおしゃれな絵」ではないことを
改めて認識できたので、前者を強みとして可愛くて面白いものを今後も作っていきたいな〜〜と思った
●価格設定
今回イベントで400円で頒布したんだけど、理由としては、「無料にするつもりで作ったけど、出来たものが無料だと引かれそうな分厚さになったから」です
印刷費用は6万くらいかかってるので普通に赤字、元から自分用に趣味で作ることが目的でついでに興味ある人がいれば読んでもらっている感覚なので・・・・
でもコミティアの他のサークルの頒布価格的に、400円でも若干浮いていたので
せめて会計しやすい500円にすればよかったというのは反省
久々のイベント参加感想
コミティアは4年ぶりだけど、本当に楽しかった!!
前回の参加はフリーペーパーということで、机に頒布物を置いてほぼ他のサークル巡りに時間を使ってたんだけど、今回は完売するまで席にいたので、
目の前を通る人の反応を見れたり、隣のサークルの人(フィリピンの元協力隊員)と話せたり、8年ぶりくらいにイベントらしい楽しみ方をした!
持ち込み編集部とかも覗いてみたけど、自分の冊子が何カテゴリなのかわからずに
真剣に漫画描いてる人がいっぱいですごい!!と感想を抱いて帰った
●今後について
インドネシアについては今回のもので一旦出力しきったので
また別の切り口からもの作りを作りたいな〜と思う
でも本当に、インドネシアに関する制作物を3年前からずっと出したい、出したいと思っていたのでやっと出せて本当によかった!
今後はインドネシア関連で仕事をしたいけどなんかないかな〜〜
探さないと何もしないまま終わるのことを知っているので悶々と考える日々は続く・・・・